先日の「報告会・船上観察会」終了のお知らせは既にブログで報告させて頂きましたが、
その後、参加者の皆さまの撮影された写真が大きな反響をよび、誤解を招きかねない状況になっているようです。今一度、皆さまのご理解を頂きたく、お願い申し上げます。
今回のベルーガの情報の公開および報道、さらに報告会を開くまで、私どもは相当長い時間をかけて、地元関係者とともに話し合いを続けて参りました。多くの方々にベルーガのことを知って理解してほしいと同時に、それは大きなリスクを呼ぶ恐れもあったからです。
私どもが説明するまでもなく、皆さまもよくご存じのこととは思いますが、野生動植物の撮影やふれあいを求めるあまりに不幸になった例は枚挙に暇がありません。死に追いやってしまう結果を招いた例も多々あります。どんなに気をつけていても、接する人や回数が増えれば増えた分だけ、自然環境への負荷が高まることはどうしても避けられないことです。
そのことを真摯に受け止めつつ、最小限のレベルで、私どもはこのベルーガをよく知り、見守っていこうと考えております。私たちが独占するべきではないないことも自認し、ご賛同を頂ける方たちへも情報や機会をご提供することで、同じ思いで活動して頂ける人たちを募っていきたいと考えております。
ある意味、この会はひとつの試金石でもありました。今後またこうした観察会を開いてよいのか、二度と開いてはいけない、情報提供を控えなくてはいけないのかという判断も、今後の反響をみて、いずれすることになると思います。
繰り返しになりますが、能取湖は、湖面の大半がホタテ稚貝の養殖場になっており、一般の人が勝手に船を走らせたり、水中に入ることはできません。こうした漁業の妨げとなる行為があれば、漁協のご理解とご協力を得たベルーガの観察会も、実施不可能となります。
どうか、くれぐれもその点について、ご理解くださいますよう、お願いいたします。
「能取湖の自然環境を見守る会」
「報告会・船上観察会」実行委員会