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「能取湖の奇跡」映像記録

  • atelier-orca
  • 4月16日
  • 読了時間: 3分

早いもので、「コリン」が亡くなってから、いつの間にか5年が過ぎようとしています。

随分時間がかかってしまいましたが、「コリン」が「能取湖」で過ごした5年間をまとめた映像記録が完成しましたので、公開することにしました。



能取湖の軌跡


内容には、以前に公開した映像も含まれていますが、エンディング部分は初公開です。

エンディング曲「握手」は、北海道出身のミュージシャン「VOICE」のお二人が歌っている曲なのですが、コリンが存命中、今回のプロデューサーでもある「石垣洋一」氏が船上で突然歌いだし、私がその場で「コリンの歌だ!」と勝手に決めてしまった曲でした。

その後編集していく中で、曲の使用許諾と共に「語り」もお願いできれば、と図々しいことを思い立ち、お二人には無理を言って「初挑戦」していただきました。

 

最近、「能取湖」では、養殖していた「ホタテの稚貝」が死滅するなど、以前は考えられなかった原因不明の環境変化が起きています。長年、漁師として地元の「海」と関わってきた石垣氏は「コリンは我々に『自然環境を今まで以上に大切に』と訴えに来てくれたのではないかと思う」と語っています。


「野生イルカと人間の交流」それは頻繫に起こることではありませんが、世界中で確実に増えています。そこに「陸の知性=人間」は「海の知性=イルカ」からの何らかのメッセージを読み取り、それを受け止めなくてはなりません。それはそのまま、自分たちが生かされている土台である「地球の自然環境」を見つめ直すキッカケになるはずです。


またそれは、「人間のエゴ」にも気づかせてくれます。これも最近話題になりましたが「海水浴場で人がイルカに噛まれた」出来事がありました。あのイルカが人間を攻撃しようとして噛みついているのではなく、いわゆる「アマガミ」であることは一目瞭然ですが、あのような事態になる前の人間側の対応のまずさが原因と言えるでしょう。そこには確実に「水族館のイルカショー」の悪影響が見て取れます。「娯楽と収益のために野生の子イルカを無理やり家族から引き離して捕獲する人間のエゴ」を棚に置いたまま繰り返される「イルカにさわれる」「イルカに餌をあげられる」等々のパフォーマンスによって、イルカのイメージがすっかり「野生」から離れてしまい、彼らをペット扱いする風潮が蔓延しているのが現状です。動物としての普通の行動に対し、人間側の一方的な基準によってただ「危険」のレッテルを貼るのではなく、お互いに満足できる「ふれあい方」を今一度考えてみるべきではないでしょうか。


それが更に「野生イルカと人間の交流」を深めることにもつながるはずです。

「傷つきながらもたった一人で人間との交流を続けてくれたコリン」。彼女は私たちにどんなメッセージを送ってくれていたのでしょう。

この機に是非、あなたも「コリンからの手紙」を受け取っていただければと思います。

 

           2025年4月  「能取湖の自然環境を見守る会」 坂野正人



 
 
 

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