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能取湖のベルーガの保護

ベルーガ保護のお願い

能取湖にすむ野性のベルーガは、船のスクリューに興味を示す事が多く、スクリューとの接触事故により、2度に渡って大きな怪我を負いました。

ベルーガがいつまでも、この地で元気に暮らしてゆけるよう、皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。なお、能取湖は、湖の大半がホタテ稚貝の養殖場になっており、一般の人が勝手に船を走らせたり、水中に入ることはできません。

 

◎もしも、航海中にベルーガに出遭ったら、以下の注意を心がけてください。

 

1.ベルーガとの距離が200m以内では、減速して航行してください。

2.ベルーガの進行方向を妨げたり、追いかけたりしないで下さい。

  無理な接近は、ベルーガの自然な社会行動を妨げることになります。

 

3.船にベルーガが近づいてきたら、静かに見守ってください。

①ベルーガが船の後部、特にスクリュー付近に近寄った時は、ギアをニュートラルに切り替えてください。

 

②船を発進する際は、スクリュー付近にベルーガがいないかどうか、今一度、確認してください。

 

4.餌付けは絶対にしないでください。

  ベルーガの野性としての生活パターンが変わってしまい、感染症になるリスクもあります。

 

5.ベルーガに触らない、触ろうとしないでください。

①ベルーガは好奇心旺盛で、撫でてほしそうに頭を出してきますが、人間のばい菌がベルーガにうつり、病気になってしまう可能性があります。

 

②ベルーガはじゃれているつもりでも、人間にとっては怪我となったり、事故に発展してしまう可能性があります。状況によっては、人間からの攻撃と感じ、威嚇行動をとるかもしれません。

 

6.カメラのフラッシュや水中ライトなどはベルーガが驚くので使用しないでください。

 

7.水中スクーター、スピーカー、ホイッスル等、水中で大きな人工音を発する物は持ち込まないでください。音にとても敏感なベルーガの感覚を狂わせる恐れがあります。その他、人間側からアプローチする性質の機材の使用、行為はご遠慮下さい。

 

8.水中に入っての観測はできません。

湖面の大半がホタテの養殖場になっており、一般船を走らせたり、水中に立ち入ることはできません。

①ベルーガは、人間が水中に入ってくるのを脅威に感じ、身を守るために、予測不能な行動を取る恐れがあります。

 

②ベルーガは、興味を持ったものをかじったり引っ張ろうとする習性があり、船縁からの観察でも、手やカメラ機材などを近づけ過ぎると、海中に引き込まれ、大きな事故に繋がる危険性がありますので注意してください。

単独で暮らすイルカは特に人間との交流が深くなる傾向があり、人間への警戒心が薄れ、人に慣れ過ぎることによって起こる事故が頻繁に報告されています。更には、万が一事故が起こったり、人間とのトラブルが起った場合、ベルーガを駆除しようとする意見が出てくる心配もあります。

 

ベルーガが自然のままの状態で元気でいてくれることが、何よりも大事なことなのです。みなさんのご理解とご協力をお願いします。

 

*取材・研究につきましては、更に細かい規制をつくっておりますので、別途お問い合わせ下さい。

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